2026.10.02

目指せ石垣博士!築城名人・高虎が変えた「石垣の進化」

前回は、高虎公が設計した「巨大な迷路のような街づくり」や、100メートルもの幅があった驚きの
「水の壁(お堀)」についてお話ししました。

そのお堀をもし突破されたとしても、最後に敵を絶望させる「最強の壁」・・・それが石垣です!
津城の石垣をじっくり観察すると、実は場所によって見た目が全然違うことに気づきます。
それは、津城が「織田期」「富田期」「高虎期」と、主(あるじ)が変わるたびに進化してきた証拠。
石垣は、街が歩んできた400年以上の歴史を今に伝える「地層」のようなものなんです。

高虎公以前:ゴツゴツした「野面積み」の生命力
まず注目してほしいのが、お城の北東側などに見られる、自然の石をそのまま積み上げた「野面積み(のづらづみ)」です。 これは主に織田信包(信長公の弟)や、その後の富田家が治めていた時代のスタイル。隙間が多くて一見不安定に見えますが、実は排水性がバツグンで、激しい雨でも崩れにくいのが特徴です。
高虎公が来る前から、この地には「自然の力を活かして城を守る」確かな技術があったことがわかります。

高虎公の革命:高く、鋭く、美しく!「算木積み」の登場
慶長13年(1608年)、築城の名手・高虎公が登場すると、石垣は劇的な進化を遂げます。高虎公は石の角や面を削って隙間を減らす「打込接(うちこみはぎ)」という方法を使い、より高く、垂直に近い角度で石を積みました。

特に注目なのが、角の部分に使われている「算木積み(さんぎづみ)」!
長方形の石を左右交互にパズルのように組み合わせるこの技法により、地震や攻撃にもビクともしない最強の角が完成しました。 「どっしりした野面積み」から「鋭く高い高虎流」へ。この変化こそが、津城を日本屈指の要塞へとアップグレードさせた秘密です。

資料館のマップを片手に「歴史の境目」を見つけよう!
津城跡の面白いところは、一つの城内でこれらの時代の違いを同時に見比べられることです。
「ここは信長さんの弟が作った古い壁かな?」「ここは高虎さんが最新技術で積み直した場所だな!」
そんな「歴史の境目」探しが、津城歩きの醍醐味です。

石垣は400年前のエンジニアからのメッセージ
石垣の一つひとつには、「どうすれば崩れないか」「どうすれば街を守れるか」を考え抜いた当時の技術者たちの知恵が詰まっています。 ぜひ、センターパレス1階の「津城下町テラス」で模型やマップをチェックして、本物の石垣に会いに行ってください。自分の目で「時代の違い」を見つけた瞬間のワクワクを、ぜひ味わってみてくださいね!

城下町テラス-津まん中歴史資料館-
場所/津センターパレス 1階 開館時間:9:00〜19:00

入館は無料です。お散歩やお買い物ついでに、ふらっと立ち寄れる「街の縁側」として、ぜひ遊びに来てください。


次回は、「日本三観音のひとつ「津観音」と門前町の賑わい」をお届けします。お楽しみに!


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